仕事前、朝からお墓参りに出掛けた。
兄の命日。
あの日私は南富良野を苫小牧に向けてひた走っていた。
とても暑い日だった。
そして私としては東奔西走な
とても大変な時期だった。
花屋さんで花束をつくってもらいながら
待っている間に花苗に目がいき
なんだかすっかり忘れていた
静かな気持ちに気がついた。
お墓にはすでに早朝に母が花を飾りに来た様子だった。
しかし、その前にすでに
兄の友達が来てくれていたらしい。
そして
私がそこから仕事に向かった後にも
別の友人が来てくれたらしい。
そんなに恵まれた人生でもなかったと思うのだが
亡くなってしばらくしてから
向こうで仕事をしていたときの
取引先から上司から同僚、部下の方まで
私の知らない多くの方々が
驚き急いで家を探して弔問にいらしたことには
とても驚いた。
いろんな人にそうしてもらえた兄は
最後にはしあわせものだったということだろう。
いろんな事があったけど。
本人はそんな事を隠すように
おどけてみせた日々だったけど。。